悪いことと違法の狭間

面白いのは、他人に対しては違法行為や道義的責任に厳しいのに、自分に対しては大甘だと言うこと。
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当人にとり、今となっては宣言をしようがしまいが、この問題、ことごとく裏目に出ることは間違いないだろう。

例え国籍選択における違法状態などを解消しようとも。

この国では、古来二つの“法体系”が並立しているからであり、恐らくは一方の方は解消されていないからだ。

すなわち、法や条例、規則と言った法体系の方では、遅まきながら適法状態に至ったとしても、もう一つの法体系ではそうとは言えないからであり、こちらの法体系は、しばしば法律などで引用され、あるいは従うべきものとされている。

特に顕著なのは民法典であり、法例と言う近年全面改正された法などにも見える。

こちらは不文法だし、国会も地方議会も関与しない、所謂慣習法だ。

地域や時代により変遷する。
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よくないこと、
不道徳なこと、
不義理なこと、
非常識なこと、
等をわるいこととするものが、一つの形態。

この慣習法に著しく反すると、所謂村八分状態になる。

法的に、台湾を統治する中華民国は外交関係が絶たれた状態にあるから、この国の法体系では国ではない。
だが、慣習法においては厳然と存在する。

似たようなものには北朝鮮がある。
だが、こちらは過去にも現在にも外交関係は存在しないし、当然外交施設も存在しない。
慣習法上は胡散臭い連中、でしかなかろう。

慣習法上は宣言した方がよかろうと言うのが、恐らくは行政指導の趣旨だろう。

とは言え、過去の言行録を見る限り、当人にとり事態が好転するとは到底思えない。
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