浜松の農家、世界一辛い唐辛子「キャロライナ・リーパー」の栽培に成功

世界一辛い唐辛子は2013年11月14日にとしてギネス記録を樹立した「キャロライナ・リーパー」。社長の倉田幹夫さんには、異常なまでに辛さに執着する友人が2人いた。その友人2人が、種を販売している会社を探し出し倉田さんに栽培を依頼したことがきっかけ。
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「できれば国産の、もっと言えば地元浜松産のキャロライナ・リーパーを食べたい。現在販売されているものは輸入が多く値段も高いうえに、生産者の顔も見られないことが不満だった」と友人の上田慎吾さん。もともと栽培しているアメリカとは気候も風土も異なっていることから、依頼された当初は、栽培を引き受けるかどうか悩んだという。その後、浜松ではほかに栽培されていないことと、友人の強い後押しで栽培を決意した。
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　栽培開始は今年の3月27日。気候や風土の違いから、露地栽培を諦めてハウス栽培を選択。唐辛子に近いピーマンやしし唐の栽培方法をベースに試行錯誤。5月には、温度管理のミスからか、全て枯れてしまったという。その後、再び栽培を行い、温度管理や通気性、水量などを毎日細かくチェック。苦労の末、11月6日に初収穫を迎えた。

「水のあげすぎにより病気にかかってしまったり、根洗いをしたりと、とても苦労した。温度や水量などデータが取れたので次回は栽培数量を増やしたい」と意気込む倉田さん。今回収穫した実は主に種取りとして利用するという。次回の作付けでは、1000～2000程度の実が収穫できる50苗程度を予定している。