乳腺線維腺腫っていったいどんな病気か

　若年の女性に最も多い乳腺腫瘤です。乳腺の分泌腺が増殖するタイプと乳腺周囲の間質が増殖するタイプ、あるいは、両者が混在しているものとがあります。近年の研究で、腫瘍ではなく炎症に近い「過形成」といわれる範疇の疾患であることが証明されました。
　原因は何でしょうか？ 思春期以降に発症することが多いので、卵巣ホルモンが何らかの発症原因になっていると考えられます。思春期に小さな線維腺腫が形成されて、次第に増大して２０歳前後にはっきりと触れる腫瘤として、自覚されることが多いようです。線維腺腫の発育速度には個人差が大きいために、症状を自覚する年齢も１０代後半～４０歳前後までと幅広くなっています。そして、片側に多発することも両側に発症することもあります。レビトラ
　また、 乳がんと同様に、痛みを伴わない乳房腫瘤として発症します。乳がんと比べれば軟らかくて、弾力性に富むことが多いといわれています。厳密には、触診だけで区別することは困難です。