急性腎盂腎炎、腎臓に細菌が住み着いてしまって長期間にわたり

　腎臓に何らかの細菌が侵入することによって起こる疾患です。最も多いのは大腸菌。尿道－膀胱－尿管－腎盂と尿路を遡って侵入していきます。糖尿病があると起こりやすくなるのが特徴のひとつです。とりわけ女性に多い疾患で、これは性器の構造上の違いと言われています。拭くだけでは汚れを薄く伸ばすだけ…病中、病後の「お尻の清潔」は大切なようです。通常の腎盂腎炎の場合、細菌は腎実質の中の尿細管の中に入っていきます。SEX DROPS
　そこで繁殖した細菌が血液の中で広がる「菌血症」を起こします。症状としては、突然、高熱を出し、脇腹の痛み、腰痛がみられ、尿が濁る。排尿の回数が多くなり、痛みをともなうことも。このうち、短い期間に激しい炎症がおこるものを急性腎盂腎炎、腎臓に細菌が住み着いてしまって長期間にわたり炎症を起こすものを慢性腎盂腎炎といいます。妊婦の0.5～2％に発生するといわれ、妊娠中に発生しやすい病気です。脂肪燃焼
　大きくなった子宮が膀胱を圧迫したり、ホルモンの影響で腎臓と膀胱をつなぐ尿管の収縮が鈍くなったり、便秘によって腸内が圧迫されたりすることが原因と考えられています。急性の場合は治りやすいが、油断すると潜在化、慢性的疾患になることもあります。時に急に悪化して治りにくくなるケースも。進行して腎臓が萎縮すると、機能は極端に落ちます。両側の腎臓に起こった場合、このケースを慢性腎不全といいます。福源春